小川です。今回は、6月12日に金沢競馬場で行われた伝統の重賞「百万石賞」を取り上げます。
今年で59回目を迎えた百万石賞。昨年までと大きく変わったのは、従来の2300mから2100mに変更されたこと。秋に行われる「白山大賞典」と同じ距離で施行されることになりました。
過去には、トラベラー、ホシオー、ビッグドン、ノーブルシーズなど、金沢競馬を代表する馬たちが制した伝統の一戦。過去13年の百万石賞につきましては、下記の記事をご覧ください。
百万石賞 2003 ~ 2008年
百万石賞 2009 ~ 2014年
百万石賞 2015年
今年は9頭立てで行われた百万石賞。グルームアイランド、ナムラダイキチ、ジャングルスマイルの金沢競馬新旧王者の対決に、注目が集まりました。
今年の出走馬
①ナムラダイキチ
②ヤマノミラクル & 瀧川寿希也騎手[川崎]
③バルタンセージ & 川原正一騎手[兵庫]
④カフジスター
⑤トニーポケット & 田中学騎手[兵庫]
⑥グルームアイランド
⑦ジャングルスマイル
⑧エムティサラ
⑨トウショウプライド
圧倒的1番人気の支持を集めたのは、今年のお正月に川崎の報知オールスターカップ(SⅢ)を制し、前走の笠松・オグリキャップ記念も制したグルームアイランド。2番人気には、2013~2014年の百万石賞の覇者ナムラダイキチ。3番人気は、兵庫の川原正一騎手を鞍上に起用したバルタンセージ。4番人気には、今年に入ってから4戦3勝のトウショウプライド。5番人気は、兵庫の田中学騎手を鞍上に起用したトニーポケット。昨年の覇者で、百万石賞4勝の古豪ジャングルスマイルは、最終的に6番人気でした。
スタートしてハナに立ったのはジャングルスマイル。トウショウプライドもこれに続き、1周目の3コーナーでトウショウプライドが先頭に立ち、1周目のゴール前を通過。ジャングルスマイルが少し離れた2番手を進み、バルタンセージが3番手。ナムラダイキチは4番手のポジションで、圧倒的1番人気のグルームアイランドはナムラダイキチをマークする形でレースを進めます。
スタート直後の様子
1周目のゴール前 先頭はトウショウプライド
縦長の展開で向正面へと向かう各馬。先頭のトウショウプライドに再びジャングルスマイルが並びかけると、ナムラダイキチとグルームアイランドの2頭も動き始めます。3コーナーで再び先頭に立ったジャングルスマイル。トウショウプライドもこれに食い下がり、離されまいと喰らいつきます。人気のグルームアイランドとナムラダイキチは反応が悪く、前を行く2頭との差を詰められないまま。勝負の行方は、最後の直線へと向かいます。
直線に入ると、逃げ込みを図るジャングルスマイルと再び差を詰めるトウショウプライド。そして、直後に迫るナムラダイキチと、ようやくエンジンがかかり追い上げるグルームアイランドの4頭の争いに。最後はジャングルスマイルが押し切り、1/2馬身差で昨年に続く勝利。2着には終始先行争いを演じたトウショウプライドが入線。圧倒的1番人気のグルームアイランドは直線で追い上げるも、勝負どころでのもたつきが響き3着まで。同じく勝負どころで前との差を詰められなかったナムラダイキチは、直線でも伸びを欠き、4着という結果に終わりました。
直線の攻防
最後はジャングルスマイルが押し切り、5度目となる百万石賞制覇を飾りました。
Photo:Ryota Wakamatsu
金沢 第59回百万石賞 結果
今年で10歳ながら、百万石賞5勝目のジャングルスマイル
恒例の、ミス百万石との口取り
管理する金田一昌調教師
初騎乗で勝利に導いた、田知弘久騎手
田知弘久騎手 コメント
「乗り役と厩務員が何度か変わっていますが、そのたびに重賞をプレゼントしてきた馬。僕にも(重賞勝ちを)プレゼントしてくれてうれしいです。またこの馬とがんばっていきますので、これからも応援よろしくお願いします。」
これで前人未到の百万石賞5勝目となったジャングルスマイル。古豪健在を見せつけた一戦でした。なかなかタイトルに手が届かない中日杯も、ぜひ制してほしいですね。
ジャングルスマイル[牡10] 金沢・金田一昌厩舎
父:ジャングルポケット 母:サトルスマイル(母の父:バブルガムフェロー)
生産者:社台ファーム(北海道千歳市)
馬主:前迫 義幸 氏
通算成績(2016年6月12日現在):76戦38勝(内 JRA2戦0勝)
重賞勝ち鞍
2010年6月20日 金沢 百万石賞
2011年6月19日 金沢 百万石賞
2011年9月6日 金沢 イヌワシ賞
2011年11月13日 金沢 北國王冠
2012年4月27日 笠松 オグリキャップ記念[SPⅠ]
2012年6月17日 金沢 百万石賞
2015年6月14日 金沢 百万石賞
2015年9月8日 金沢 イヌワシ賞
2015年11月15日 金沢 北國王冠
2016年6月12日 金沢 百万石賞
今年で59回目を迎えた百万石賞。昨年までと大きく変わったのは、従来の2300mから2100mに変更されたこと。秋に行われる「白山大賞典」と同じ距離で施行されることになりました。
過去には、トラベラー、ホシオー、ビッグドン、ノーブルシーズなど、金沢競馬を代表する馬たちが制した伝統の一戦。過去13年の百万石賞につきましては、下記の記事をご覧ください。
百万石賞 2003 ~ 2008年
百万石賞 2009 ~ 2014年
百万石賞 2015年
今年は9頭立てで行われた百万石賞。グルームアイランド、ナムラダイキチ、ジャングルスマイルの金沢競馬新旧王者の対決に、注目が集まりました。
今年の出走馬














圧倒的1番人気の支持を集めたのは、今年のお正月に川崎の報知オールスターカップ(SⅢ)を制し、前走の笠松・オグリキャップ記念も制したグルームアイランド。2番人気には、2013~2014年の百万石賞の覇者ナムラダイキチ。3番人気は、兵庫の川原正一騎手を鞍上に起用したバルタンセージ。4番人気には、今年に入ってから4戦3勝のトウショウプライド。5番人気は、兵庫の田中学騎手を鞍上に起用したトニーポケット。昨年の覇者で、百万石賞4勝の古豪ジャングルスマイルは、最終的に6番人気でした。
スタートしてハナに立ったのはジャングルスマイル。トウショウプライドもこれに続き、1周目の3コーナーでトウショウプライドが先頭に立ち、1周目のゴール前を通過。ジャングルスマイルが少し離れた2番手を進み、バルタンセージが3番手。ナムラダイキチは4番手のポジションで、圧倒的1番人気のグルームアイランドはナムラダイキチをマークする形でレースを進めます。


縦長の展開で向正面へと向かう各馬。先頭のトウショウプライドに再びジャングルスマイルが並びかけると、ナムラダイキチとグルームアイランドの2頭も動き始めます。3コーナーで再び先頭に立ったジャングルスマイル。トウショウプライドもこれに食い下がり、離されまいと喰らいつきます。人気のグルームアイランドとナムラダイキチは反応が悪く、前を行く2頭との差を詰められないまま。勝負の行方は、最後の直線へと向かいます。
直線に入ると、逃げ込みを図るジャングルスマイルと再び差を詰めるトウショウプライド。そして、直後に迫るナムラダイキチと、ようやくエンジンがかかり追い上げるグルームアイランドの4頭の争いに。最後はジャングルスマイルが押し切り、1/2馬身差で昨年に続く勝利。2着には終始先行争いを演じたトウショウプライドが入線。圧倒的1番人気のグルームアイランドは直線で追い上げるも、勝負どころでのもたつきが響き3着まで。同じく勝負どころで前との差を詰められなかったナムラダイキチは、直線でも伸びを欠き、4着という結果に終わりました。

最後はジャングルスマイルが押し切り、5度目となる百万石賞制覇を飾りました。


金沢 第59回百万石賞 結果




田知弘久騎手 コメント
「乗り役と厩務員が何度か変わっていますが、そのたびに重賞をプレゼントしてきた馬。僕にも(重賞勝ちを)プレゼントしてくれてうれしいです。またこの馬とがんばっていきますので、これからも応援よろしくお願いします。」
これで前人未到の百万石賞5勝目となったジャングルスマイル。古豪健在を見せつけた一戦でした。なかなかタイトルに手が届かない中日杯も、ぜひ制してほしいですね。
ジャングルスマイル[牡10] 金沢・金田一昌厩舎
父:ジャングルポケット 母:サトルスマイル(母の父:バブルガムフェロー)
生産者:社台ファーム(北海道千歳市)
馬主:前迫 義幸 氏
通算成績(2016年6月12日現在):76戦38勝(内 JRA2戦0勝)
重賞勝ち鞍
2010年6月20日 金沢 百万石賞
2011年6月19日 金沢 百万石賞
2011年9月6日 金沢 イヌワシ賞
2011年11月13日 金沢 北國王冠
2012年4月27日 笠松 オグリキャップ記念[SPⅠ]
2012年6月17日 金沢 百万石賞
2015年6月14日 金沢 百万石賞
2015年9月8日 金沢 イヌワシ賞
2015年11月15日 金沢 北國王冠
2016年6月12日 金沢 百万石賞
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