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~南関東牝馬クラシック開幕~ 浦和・第61回桜花賞(SⅠ)

小川です。桜も満開となり、現在はお花見真っ盛りの関東地方。今週末は、桜の名所でお花見もピークを迎えることかと思います。関東地方では桜の開花より若干早く、南関東牝馬クラシック1冠目の桜花賞が行われました。

 浦和競馬の1600mを舞台に行われる桜花賞は、今年が61回目。南関東牝馬クラシックの1冠目の競走であると同時に、2010年からはグランダムジャパン3歳シーズンの指定競走となり、地方競馬全国交流となりました。過去の主な優勝馬は、ロジータ、コトブキトミオー、ダイアモンドコア、ナミ、ラヴァリーフリッグ、チャームアスリープ、ショウリダバンザイなどがいます。繁殖入り後、のちに名牝となったロジータをはじめ、東京ダービー馬セントリックの母となったコトブキトミオーや、羽田盃を制したナイキハイグレードを輩出したダイアモンドコアなど、母として脚光を浴びる馬たちも、その名を連ねています。

 今年の桜花賞は、兵庫から10戦8勝の成績を引っさげてトーコーヴィーナスが満を持して遠征。敗れた2戦は、不利があった兵庫ジュニアグランプリと牡馬のインディウムに敗れた園田ジュニアカップで、牝馬にはまだ先着を許していないこともあり、最終的に桜花賞で2番人気の支持を集めました。

  ③トーコーヴィーナス 1_1 ③トーコーヴィーナス 3_1 ③トーコーヴィーナス

 南関東からは、トライアル競走の桃花賞を制したアクティフこそ出走しなかったものの、桃花賞2着馬のカリエンが出走。同じくトライアル競走のユングフラウ賞をからは、ハナ差でトライアルを制し、3連勝で桜花賞に臨むスターローズ、同レース2着のリボンスティック、3着のトーセンマリオンの優先出走権組が揃って出走したほか、4着のアイスキャンドルと5着のゼッタイリョウイキもエントリーし、上位馬が揃って出走。そのほか、昨年の東京2歳優駿牝馬を制したララベルは休み明けでの出走となったほか、東京2歳優駿牝馬2着で、前走はJRAのクイーンカップに遠征したティーズアライズも出走し、南関東の牝馬一線級がほぼ出揃いました。

  ④カリエン 1_1 桃花賞は2着 ④カリエン

 ユングフラウ賞組は上位陣が揃って出走。

  ⑧スターローズ 2_1 ユングフラウ賞優勝馬 ⑧スターローズ
  ①リボンスティック 1_1 同2着 ①リボンスティック
  ⑥トーセンマリオン 2_1 同3着 ⑥トーセンマリオン
  ②アイスキャンドル 1_1 同4着 ②アイスキャンドル
  ⑨絶対領域 1_1 同5着 ⑨ゼッタイリョウイキ

 東京2歳優駿牝馬の上位2頭も、それぞれのローテーションで桜花賞に登場。

  ⑤ララベル 4_1_1 休み明けで桜花賞に臨む ⑤ララベル
  ⑪ティーズアライズ 1_1 前走はJRA遠征 ⑪ティーズアライズ

 上位人気は締切直前まで拮抗していましたが、最終的に1番人気に推されたのはユングフラウ賞馬スターローズ。僅差の2番人気には、兵庫から遠征のトーコーヴィーナス、3番人気には、休み明けで桜花賞からの始動となったララベルが支持されました。

 レースは、好スタートからすんなり先手を取ったトーコーヴィーナスがハナに立ちますが、二の脚が早く、ララベルがほどなく2番手のポジションを取り、トーコーヴィーナスをマークする形で直線に入ります。セイエイシャルム、リボンスティック、アイスキャンドル、ゼッタイリョウイキらが先行集団を形成し、カリエン、ティーズアライズは中団の位置取り。トーセンマリオン、スターローズは後方からの競馬で1コーナーへと向かいます。

  レース 1_7_1 レース 2_4_1 1周目のスタンド前

 向正面に入ってもトーコーヴィーナスが軽快に逃げるものの、ララベルがピタリと追走。後方グループの馬たちも、ここで仕掛け始めます。3コーナーに差し掛かる頃には、前を行く2頭を追う先行グループも遅れ始め、その差は広がる一方。後方グループの馬たちも、ポジションを上げられずに伸びを欠きます。4コーナーから直線に入ると、早くもトーコーヴィーナスとララベルのマッチレースの様相に。直線は2頭の叩き合いとなりますが、満を持して追い出したララベルが粘るトーコーヴィーナスを半馬身差したところがゴール。休み明けながら、見事に南関東1冠目を制しました。

  レース 4_1  浦和・第61回桜花賞(SⅠ) 結果

  ララベルは、ローレル賞(SⅢ)、東京2歳優駿牝馬(SⅠ)に続き、重賞3勝目。休みあけを挟み、3連勝で桜花賞戴冠となりました。

  口取り 4_1 口取り 5_1 口取り 7_1 口取り 9_1

 表彰式では、埼玉県浦和競馬組合の管理者の上田清司(きよし)埼玉県知事も参列し、プレゼンターを務めました。

  表彰式:賞金授与_1 賞金を授与する上田県知事

  表彰式 2_1 イメージキャラクターの愛華みれさんも交えての記念撮影

  表彰式:真島大輔騎手_1 真島大輔騎手は、ショウリダバンザイ以来となる桜花賞制覇

 「休み明けでしたが、頭がよくて競馬が分かる馬。勝負根性のすごい馬で、併せ馬になっても負けないと思っていました。」と語る真島騎手。

 「正直、休み明けで、今回は無事に回ってきてくれればと思っていたので、この馬の強さには驚きました。もう状態は上がるだけなので、東京プリンセス賞に向けて調整したい。」と、既に次走を見据えている荒山勝徳調教師。

 ララベルの次走は東京プリンセス賞を予定。東京プリンセス賞を制し2冠なるか、注目が集まります。いっぽう、惜しくも2着に敗れ、他地区所属馬初の桜花賞制覇とならなかったトーコーヴィーナスですが、地元ののじぎく賞を目指す予定とのことです。

 桜花賞といえば、トライアル競走のユングフラウ賞を制した馬が優勝できないというデータがありますが、過去にユングフラウ賞優勝馬で桜花賞を制したのは、2003年のメモリヒメのみ。今年はスターローズが1番人気の支持を集め挑みましたが、道中の反応も鈍く、見せ場なく9着と敗れ、桜花賞制覇となりませんでした。果たして来年は、ユングフラウ賞優勝馬が桜花賞を制するのか?こちらも注目したいところです。

 ララベル[牝3] 大井・荒山勝徳厩舎

  父:ゴールドアリュール 母:ブリージーウッズ(母の父:ティンバーカントリー)

  生産者:社台ファーム(北海道千歳市)
  馬主:吉田照哉 氏
  通算成績:5戦4勝(重賞:2014年ローレル賞・東京2歳優駿牝馬 2015年桜花賞)
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~南関東クラシック前哨戦~ 大井・第38回京浜盃(SⅡ)

小川です。季節も春になり、桜の開花も告げられているこの頃。南関東では牝馬クラシックが始まり、牡馬のクラシックも前哨戦が行われる時期となりました。今回は、大井競馬場で行われた京浜盃について取り上げます。

 年が明け3歳になると、ニューイヤーカップ(浦和・SⅢ)から始まり、 雲取賞(大井・準重賞) → 京浜盃(大井・SⅡ)というステップを経て、南関東クラシックへとつながっていきます。羽田盃の最終便ともいえるクラウンカップ(川崎・SⅢ)も今週に控えていますが、前哨戦として重要な位置づけとなっているのが京浜盃です。

 歴代の優勝馬には、ロジータ、ブルーファミリー、スペクタクル、ジョージタイセイ、ナイキジャガー、キャニオンロマン、ゴールドヘッド、トーシンブリザード、ナイキアディライト、シーチャリオット、クラーベセクレタなど、クラシックを制覇しただけでなく、その時代を代表する馬たちが名を連ねています。昨年はハッピースプリントが優勝し、南関東クラシックでも活躍したのは、記憶に新しいとことです。

 今年はフルゲートの16頭がエントリー。准将に駒を進めた馬や、ひと息入れて京浜盃から始動する馬など、様々な路線からの出走となりました。また、鞍上に他地区の騎手を起用する陣営もあり、馬の力関係だけでなく、鞍上にも注目が集まる一戦となりました。

 3頭出しでこのレースに臨んだのは、浦和の小久保厩舎と船橋の林厩舎。中でも小久保厩舎は、3頭中2頭に兵庫のトップジョッキー2名を起用し、注目が集まりました。

 小久保厩舎からは、重賞勝ち馬2頭を含む3頭がエントリー

  ①パーティメーカー 1_1_1 ①パーティーメーカー 的場文男騎手

  ②ラッキープリンス 1_1 ②ラッキープリンス 3_1 ②ラッキープリンス 木村健騎手(兵庫)

  ⑯ジャジャウマナラシ 1_1 ⑯ジャジャウマナラシ 2_1 ⑯ジャジャウマナラシ 田中学騎手(兵庫)

 林厩舎も、鎌倉記念の優勝馬オウマタイムを筆頭に3頭出し。

  ⑬馬時間 1_1 ⑬オウマタイム

  ⑧エンターザスフィア 2_1 ⑧エンターザスフィア

  ⑮フラットライナーズ 1_1 ⑮フラットライナーズ

 1番人気は、ハイセイコー記念優勝馬のストゥディウム。管理する矢野調教師は、ロイドと2頭出し。

  ⑦ストゥディウム 1_1 ⑦ストゥディウム

  ④ロイド 1_1 同じく矢野厩舎の ④ロイド

 2番人気は、雲取賞で惜敗のクラバズーカー。残念ながら雲取賞を制したノースノースは不出走でしたが、2戦2勝で挑むカールトンガーデン、吉原寛人騎手起用で臨むヴェスヴィオなど、南関東の一戦級がほぼ揃った一戦となりました。

  ⑤クラバズーカー 3_1 2番人気の支持を集めた ⑤クラバズーカー

  ⑨カールトンガーデン 2_1_1 2戦2勝で初の重賞参戦 ⑨カールトンガーデン

  ③ヴェスヴィオ 1_1 吉原騎手起用で一発を狙う ③ヴェスヴィオ

 スタートは、コンドルダンスが出遅れましたが、注目の先行争いは、内枠の利を生かし、木村健騎手騎乗のラッキープリンスがハナを主張。吉原騎手のヴェスヴィオがこれに続き2番手。大外から田中学騎手騎乗のジャジャウマナラシもハナに立とうとしますが、内枠2頭に加え、オウマタイムも好スタートから先行したため4番手からの競馬となり、先行集団を形成し、1コーナーへと向かいます。1番人気のストゥディウムとフラットライナーズ、エンターザスフィア、カールトンガーデン、パーティーメーカーらは、先行集団を見ながら好位集団を形成。クラバズーカーは中団から追走する展開でレースは進みます。

  レース 1_5_1 1周目の先行争い

 先行集団で抜群の手応えだったのはオウマタイム。向正面ではハナに立つラッキープリンスをいつでも捕えられる勢いで3コーナーへ。3コーナーに入ると馬なりで先頭に立つと、遅れ始めた先行集団を尻目に直線に入ります。直線に入ると、オウマタイムと後続との差は広がる一方で、終わってみれば8馬身差の圧勝でゴール。混戦の2着争いは、好位からレースを進めたフラットライナーズが粘るヴェスヴィオをクビ差捕え2着を確保。3着のヴェスヴィオまでが、来月行われる羽田盃の優先出走権を確保しました。

  レース 2_2_1 第38回京浜盃(SⅡ) 結果

 オウマタイムは鎌倉記念に続いての重賞制覇。林正人調教師、左海誠二騎手ともに、京浜盃は初制覇となりました。

  口取り 1_1 口取り 2_1 口取り

  表彰式_1 表彰式:記念撮影_1 表彰式

  表彰式:左海誠二騎手_1 勝利ジョッキーの左海誠二騎手

 「抜群の手応えだったので、馬とケンカしてもいけないと思い、馬の行く気に任せたらこういう結果になった。8馬身も離すとは思いませんでした。」とレースを振り返る左海騎手。羽田盃に向けて、視界は良好といったところでしょうか。

 いっぽう、1番人気に推されたストゥディウムは直線で伸びず11着。2番人気のクラバズーカーも見せ場なく8着と、人気馬2頭は振るわない結果となりました。果たして羽田盃での巻き返しなるか?このほかにも、クラウンカップから羽田盃に駒を進める馬も現れるだけに、オウマタイムの牙城を崩すのはどの馬なのか?新星の登場もあるだけに、クラシック1冠目の羽田盃が楽しみになってきました。

 オウマタイム[牡3] 船橋:林正人厩舎

  父:タイムパラドックス 母:ケイウンブルーム(母の父:ジョリーズヘイロー)
  
  生産者:原ファーム(北海道日高郡新ひだか町)
  馬主:山口裕介 氏
  通算成績:10戦4勝(重賞:2014鎌倉記念 2015京浜盃)

グランダムジャパン2015開幕 ~第12回若草賞~

若松です。

今回は、3月22日に行われたグランダムジャパン2015 三歳シーズンの開幕戦「第12回若草賞(D1400m)」をお届けします。
若草賞は、昨年から名古屋競馬場で行われる3最牝馬の全国交流重賞競走(東海グレードSP1)競走で、昨年はトーコーニーケが優勝しているレースです。

■若草賞優勝レイ
20150324-1.jpg

今年は他地区からは、佐賀のユズチャン、南関川崎からシナノラヴリー、ラブディーバの2頭、兵庫からキクノレヨンが出走。地元からグランダムジャパン2014二歳シーズンチャンピオンにジュエルクイーン、前走全国交流のスプリングカップを優勝したハナノパレードら6頭の計10頭が出走しレースが行われました。

■パドック(馬番順)
1_ユズチャン 2_ハナノパレード 3_シナノラヴリー 4_オトメローズ
5_ラブディーバ 6_ホウライショコラ 7_メモリードルマン 8_ジュエルクイーン2
9_キクノレヨン 10_プリンセスボーラー

■シナノラブリー、ラブディーバ(川崎2頭・返し馬)
3_シナノラヴリー返し馬 5_ラブディーバ返し馬

スタート後ハナノパレードが先頭に立つと、ジュエルクイーン、キクノレヨン、プリンセスボーラーが2番手。その後にオトメローズが
続いて、3番人気のユズチャンは後方。

■スタート後
スタート後

■1周目ゴール前
1周目ゴール前

向こう正面から3コーナー手前でペースアップ。逃げるハナノパレードが、ジュエルクイーンを離そうとするも徐々に差を詰め最後の直線へ。
直線中盤ジュエルクイーンが、ハナノパレードを捉え一気に抜け出し優勝。2着はハナノパレード、3着は直線追い込んできたメモリードルマンでした。

■ゴール前
ゴール前
ゴール

■表彰式、岡部誠騎手
ジュエルクイーン口取り 表彰式 岡部誠騎手

グランダムジャパン2014二歳シーズンのチャンピオンが、2015の開幕戦を勝利で飾り、ラブミーチャン記念、ゴールドジュニアに続く重賞三勝目。重め残りでも快勝と、今年もグランダムを盛り上げてくれてそうです。

★ジュエルクイーン 牝馬3歳 父:キンシャサノキセキ 母:プラチナローズ
 明治牧場生産(新ひだか町) 馬主:杉山忠国 調教師:川西毅(愛知)
 通算成績:13戦4勝(重賞3勝・2015ゴールドジュニア、ラブミーチャン記念)
ゴール後(ジュエルクイーン2)
プロフィール

チーム南関

Author:チーム南関
中川明美(競馬ブック記者)
辻井光多郎(日刊競馬記者)
小川慎介(フォトグラファー)
若松亮太(フォトグラファー)
山田環(ライター)

”チーム南関”が南関競馬の裏のウラまで?!話題を探して奔走します!

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