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~芝巧者が全国から参戦~ 盛岡・第15回OROカップ

1996年に、街中から郊外に移転した盛岡競馬場。別名、「OROパーク」という愛称でも呼ばれている現在の盛岡競馬場ですが、「ORO」という言葉は、スペイン語で「黄金」という意味を表しています。

 現在の競馬場に移転され、地方競馬で唯一、芝コースを設けた盛岡競馬場ですが、芝コースで実施される重賞として1999年に創設されたのが、「OROカップ」。現在は芝コースでの重賞は9つ行なわれていますが(2013年現在)、1999年当時は、芝コースでの重賞はごくわずかでした。創設当初は2400mで行なわれていましたが、2000年に東北地区交流(岩手・上山・新潟)となり、翌2001年には東日本地区交流(北海道・岩手・上山・新潟・高崎・栃木・南関東)に拡大され、距離も1700mに変更。2003年には地方全国交流となり、距離が1600mに変更されるも、2007年から再び1700mに戻り、現在に至っています。また、2008年からはスタリオンシリーズ競走に指定され、優勝馬の関係者には、指定馬の種付け権が付与されます。過去の優勝馬には、ロイヤルスターやオークファイヤーなどの岩手競馬の芝巧者のほか、JRAでも大活躍したコスモバルク、岩手競馬の芝重賞の常連コスモヴァシュランなどがその名を連ねています。

 現在、岩手競馬で行なわれている芝の重賞で他地区所属馬が出走可能なのは、オパールカップ(3歳)、せきれい賞(3歳以上)、OROカップ(3歳以上)の3競走。近年は、芝に活躍の場を求めて遠征するする馬の数も年々増加。今年のOROカップも、他地区枠4頭に対し、実に21頭(選定外の馬も含む)が登録し、実績を挙げている馬でないとなかなか出走にこぎつけるのも困難な状況になっています。

 そのような状況の中から、今年のOROカップに出走した他地区からの参戦馬は4頭。南関東から移籍し、現在はホッカイドウ競馬所属のケイアイライジン。昨年のOROカップを制したナターレ(川崎)。昨年のこのレースで、追い込んでナターレの2着に入ったハテンコウ(大井)。JRA所属時に京成杯オータムハンデを制し、今年の春に高知に転入。前走、重賞の建依別(たけよりわけ)賞を制し、勢いに乗って高知から参戦のファイアーフロート。

  ③ケイアイライジン 1_1 ③ケイアイライジン 3_1 ケイアイライジン(北海道)

  ⑥ナターレ 1_1 ⑥ナターレ 8_1 ナターレ(川崎)

  ⑫ハテンコウ 1_1 ⑫ハテンコウ 2_1 ハテンコウ(大井)

  ⑩ファイアーフロート 1_1 ⑩ファイアーフロート 7_1 ファイアーフロート(高知)

 迎え撃つ地元岩手勢は、JRAオープン馬で、大井を経て今夏に岩手に移籍し、前走、転入初戦の桂樹杯を制したマイネルファルケ。7月のオパールカップを制した3歳馬のハカタドンタクなど8頭が出走。計12頭で争われました。

  ⑤マイネルファルケ_1 大井から移籍のマイネルファルケ

  ⑧ハカタドンタク 1_1 今年のオパールカップの覇者 ハカタドンタク

 今年のOROカップ。最終的に1番人気に推されたのはファイアーフロート。続く2番人気は昨年の優勝馬ナターレ。地元の3歳馬ハカタドンタク、ホッカイドウから参戦のケイアイライジンの順で人気を集め、他地区勢が人気の上位を占めました。スタートして主導権を握ったのはケイアイライジン。ナターレもハナをうかがうも、2番手からの競馬を選択し、離れた2番手にナターレが付けます。さらに離れた3番手には高知のファイアーウロートがつけ、直後にハカタドンタク。マイネルファルケは中団から、昨年2着馬の大井・ハテンコウは、後方の位置取りからレースを進めます。

 レース 1_1 スタート後、ハナを切ったのはケイアイライジン

 ケイアイライジンが軽快に逃げるも、3コーナーから4コーナーにかけてファイアーフロートが一気に進出し、2番手に押し上げるも、ナターレもこの動きを見て進出。直線では3頭の争いとなるも、一気に伸びたナターレがファイアーフロートを突き放し、逃げ込みを図るケイアイライジンも交わすと、後続に2馬身の差をつけ、昨年に続き連覇を達成。2着には、3頭の直後からレースを進め、直線で追い込みを見せた地元の3歳馬ハカタドンタク。3着には、1番人気のファイアーフロートが入りました。勝ちタイムの1.43.7は、ジョープロテクターが記録した従来のレコードをコンマ8秒短縮するもので、レコードタイムで自身の優勝に華を添えました。

  レース 4_1_1 ⑥ナターレ 11_1 ナターレがレコードタイムで連覇を達成

 盛岡 第15回OROカップ 結果

吉原寛人騎手コメント

 「(ハナに)行けたら行っててくれという指示でしたが、スタートしてケイアイライジンがハナにいったため、このまま付いて行ったらハイペースに巻き込まれて1700mは持たないと判断し、2番手からの競馬に切り替えました。道中は離れていたこともあり、競られる形にならなかったのは馬にとってよかったですね。3~4コーナーにかけて外からファイアーフロートにこられた時は心配でしたが、ナターレもその時にハミを取ってくれたので、直線で弾けてくれました。本馬場で返し馬に入った時、昨年より飛びが数段良くなっていたので、馬の成長を感じたとともに、今日はいい競馬ができると感じましたね。直線でハミを取った時、『これは勝てる!』と思いましたし、そうしたら一気に突き抜けてくれました。馬に感謝です。レコード更新ということで、僕の名前が岩手に残るというのは本当にうれしいですね。こうして連覇を達成することができたのもファンのみなさんの応援のおかげですし、これからも(岩手に)遠征する機会がありましたら、応援よろしくお願いします。」

 ナターレを担当するのは、かつて岩手競馬で活躍し、数々の重賞を制した小竹清一厩務員。現役時代は、スイフトセイダイやアラブのコウギョウハンターなど、岩手競馬を代表する名馬たちの主戦騎手として活躍しました。今回は、故郷である岩手での勝利。連覇の喜びは格別なものとなったことでしょう。

  ⑥ナターレ 2_1 ⑥ナターレ 7_1 ⑥ナターレ 10_1 ナターレと小竹厩務員

  表彰式:小竹清一厩務員 2_1 表彰式での小竹厩務員

  表彰式 1_1 表彰式 2_1 OROカップ表彰式 いちばん右が小竹厩務員

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